みなさん、こんにちは。
すっかり秋も深まり、木々の葉が鮮やかに色づいてきましたね。そんな秋の夜長、日本ならではの風物詩「三月見」をご紹介したいと思います。
□■ 三月見とは ■□
三月見とは、月暦に基づいた 十五夜、十三夜、十日夜 に行うお月見のことをいいます。
2024年の三月見は以下の日付になります
・9月の15日の夜(十五夜)
・10月の15日の夜(十三夜)
・11月の10日の夜(十日夜)
年に 3回、月を愛でて秋の訪れを感じとる日本の伝統的な行事です。
その中でも、11月10日の十日夜は特に重要な位置づけにあります。
この日は、秋の深まりを感じる時期とされ、月を愛でながら秋の到来を祝う習慣が長く続いています。
□■ 三月見の由来と意義 ■□
三月見の習慣は、古くは奈良時代に遡ります。当時の人々は、月に宿る神様を崇拝し、月が満ちる様子を観察していたそうです。
特に、10月15日の十五夜は、最も大きな満月が見られることから、月に見立てられた神様への畏敬の念を込めて祀っていたのです。その後、9月15日や11月10日の月見も加わり、三月見の習慣が定着していきました。
そこには、豊作や家内安全を祈願する気持ちが込められていました。月を仰ぎ見ながら、心穏やかに秋の訪れを感じとる。そんな日本ならではの情緒が、三月見には息づいているのです。
□■ 三月見の楽しみ方 ■□
では、実際にはどのように三月見を楽しむのでしょうか。
まず欠かせないのは、美しい満月を愛でるための工夫。月見団子やお酒、季節の行事食を用意して、夜長を楽しむのが一般的です。中でも、丸い月に見立てられた月見団子は定番の菓子ですね。
また、家族や地域の人々が集まって三月見を楽しむ光景も印象的です。月を仰ぎ見ながら、音楽を奏でたり、俳句を詠んだり。自然の移ろいを感じ取りつつ、思い思いの時間を過ごすのが三月見ならではの楽しみ方でした。
□■ 今に受け継がれる魅力 ■□
三月見には日本の美しい自然観と、人々のつながりが息づいています。
まず何より、移ろいゆく季節の表れである満月を眺めることで、自然と調和する心情が養われます。目に映る月の姿を通して、有限性と無常性といった生命観を感じ取ることができるのです。
また、家族や地域の人々が集うこの行事は、世代を超えた絆を深める機会にもなります。日本人特有の月への畏敬の念と、ゆったりとした時間を共有する喜びが融合しているのが三月見なのです。
こうした深い意義を持つ三月見は、現代にも息づいています。静かに月を眺めながら、秋の訪れを感じ取る。そんな日本ならではの風物詩を、ぜひ味わってみてくださいね。
□■ ご来店をお待ちしています! ■□
お月見は日本らしい情緒のある良い行事ですね。私たちもお客様との繋がりに感謝しながら月に想いを馳せてみたいと思います。
徐々に寒くなっていきますが風邪など召されませんようお気をつけください。
お会いできることを楽しみにしています!